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韓国美術と世界美術をつなぐソルオル美術館開館

  • 照会 : 150
  • 登録日 : 2024-03-05
솔올미술관_전경.jpg ( 469 kb)
韓国美術と世界美術をつなぐソルオル美術館開館

 

 

   214日、ソルオル美術館(館長:キム・ソクモ)が江陵の新たな公共美術館として開館する。「ソルオル」という名は美術館が位置する地域の旧名で、「松の多い町」という意味である。

 

   江陵市校洞7公園に建てられたソルオル美術館は、2020年から4年間の準備期間を経て地上2階、地下1階、延べ面積3221.76㎡規模で造成された。

 

   マイヤー・パートナーズMeier Partners作品として建築された美術館

   ソルオル美術館は、マイヤー・パートナーズ(Meier Partners)の建築作品で、現代建築の巨匠であるリチャード・マイヤー(Richard Meier)の建築デザインと哲学が伺える。自然の光を活用した白色の独特な建物の建築家として知られるリチャード・マイヤーは、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞しており、アトランタのハイ美術館(1983)、フランクフルト工芸博物館(1985)、バルセロナ現代美術館(1995)、ロサンゼルスのゲッティーセンター(1997)などを設計している。

 

   ソルオル美術館をデザインしたマイヤー・パートナーズのデザインチームは、Dukho YeonPartner)、Guillermo MurciaPrincipal, Team Leader)、Sharon OhProject Architect and Manager)、Hyunggyu ChoiSenior Designer)、Yuhwa JeongDesigner)、Tetsuhito AbeDesigner)、Jun KawaiDesigner)で構成されている。

 

   ソルオル美術館は、美術本来の美的感覚が発現し、美術と自然、人が調和する開放的な空間を目指す。美術で世界とコミュニケーションしようとしているソルオル美術館のビジョンが、内部と外部の相互作用を強調したマイヤー・パートナーズ(Meier Partners)の建築によって調和し、視覚化されている。

 

- 進入路から道に沿って上ると、海抜62mの高さに位置する美術館が徐々に現れるように設計されている。美術館の周りには松が生い茂る公園が造成されており、美術を楽しむと同時に自然を歩きながら日常から離れて余裕と休息を得られるようになっている。

 

- ソルオル美術館は、美術と建築が一つに構成されたイマーシブ(immersive)美術館であり、韓国美術と世界美術がコミュニケーションする対話の場である。ソルオル美術館の建築デザインは、韓国の儒教的芸術哲学にインスピレーションを受け、形と材料、構成の単純さと自然との調和した関係が表現されている。韓国の建築的伝統を生かすために中庭を設け、3つのパビリオンがそれを囲う形に設計されている。壮大なボリュームを誇るカンチレバー(Cantilever)の北ウィング(Wing)には2つのメイン展示室が設けられており、明瞭な形のキューブ(Cube)には天井高7.5メートルの瞑想的性格を表す展示室と事務スペースが、そしてメインエントランスのある透明なパビリオンにはロビーとカフェが設けられている。

 

- ソルオル美術館の建築は、芸術を盛り込む純粋な背景になる。ミニマルな白色の仕上げと節制したフレームで構成されており、自然光が展示室をナチュラルに照らすように設計されている。

 

- 来館者の動線は、周りの公園をじっくり鑑賞できるよう、外側を向くようにデザインされた外向的なスペースになっている。一方、展示スペースは、作品展示の独立的内密性を最大化するため、極力内部指向的に構成された内向的なスペースになっている。

 

- 車両進入路と歩行者通行路には、老若者と障害者の利便のためにエレベーターが設置されており、これは造園デザインと自然に調和している。

 

  韓国世界美術をつなぎ韓国美術美術史的脈略にスポットをてる美術館

   ソルオル美術館は、韓国美術と世界美術をつなぐ美学的談論の場になることが予想される。ソルオル美術館のキム・ソクモ館長は、「美術を媒介して世界とコミュニケーションしようとするソルオル美術館が、韓国の美術館生態系に有意味な座標となることを願う」と述べた。

 

   ソルオル美術館は、国内外の様々な美術館及び美術館界の機関とコミュニケーションし、学術的研究に基づく展示を企画する。特に、現代美術史における巨匠らの作品世界を紹介し、歴史的意味と芸術的価値にスポットを当てる。ひいては、韓国美術と世界美術の美学的連結性を見出し、韓国美術の美術史的価値を世界の美術界に知ってもらうことが美術館のビジョンである。

 

   ソルオル美術館は、文化都市江陵の新たなランドマークである。江陵市民と江陵を訪れた観光客に、自然を楽しみながら世界レベルの美術展示を鑑賞できる機会を提供することで、地域の文化芸術の発展と江陵の観光産業の品格向上に貢献できると期待されている。

 

   ソルオル美術館は、文化芸術の価値を共有し、美術に対する市民のアクセス性を高めるために様々なプログラムを計画している。子ども、青少年、大人など、対象別の理解と特性を反映した教育プログラムを運営し、国内外の文化芸術機関と協力して多様な文化イベントを行う予定である。

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