江陵の伝統
都会の中の江陵の歴史と伝統を抱く場所
江陵大都護府舘-官衙
大都護府は地方の大きな町を治める官庁だ。今で言えば「都庁」の役割を果たす場所である。 江陵は高麗末から朝鮮時代にかけて江陵大都護府と呼ばれた。 江陵大都護府官衙は、昔の姿がそのまま残っている「七事堂」と「臨瀛館三門」を中心に昔の江陵の官庁建物を復元した。 江陵の歴史と伝統が感じられる文化遺跡地として市の中央にある。
江陵大都護府舘-官衙
七事堂
官衙の正門の左側に七事堂がある。 地方の官吏たちが7つの仕事を引き受けて処理するところとして「七社堂」と呼ばれる。 毎年、旧暦の4月5日に江陵端午祭に使われる祭礼用の酒を作る「神酒造り」がここで行われる。 江陵端午祭ではそれほど重要な遺跡地である。端午祭を1ヶ月後に控えた5月12日(日)、 江陵市民の真心で集められた米で新酒を作る特別な行事が開かれる。 七事堂の前庭にそびえ立つ600年の銀杏の木が、長い歳月と伝統を見せてくれる。
東軒
倚雲楼
江陵大都護府官衙の正門から眺めると、地方管理の執務処である「東軒」、 そしてすぐ後ろにある「倚雲楼」と呼ばれる亭子が新しく復元されている。 亭子に登ると、かつて江陵の中心地であったお古い都心の風光が一望できる。
臨瀛館三門
亭子の向い側に規模は小さいが、風情のある木造建築物が見える。 国宝に指定された「臨瀛館三門」である。本建物は無くなって扉だけが残っていたが、 現在は復元された建物が新しく建っている。臨瀛館は高麗と朝鮮時代にそれぞれの村に置いた地方官衙で、 王が派遣した中央官吏や使臣が泊まった場所だ。現在は長い歳月を耐えた「臨瀛館三門」だけがそのまま残っている。
臨瀛館三門_エンタシス
柱は中央部分が凸状に垂れ下がった形で線が美しい。 木造の屋根と軒、柱がシンプルで素朴だが、 洗練された彫刻の腕前が高麗末と朝鮮初期の建築様式の特長をよく表わしている。
江陵から春が一番最初やって来るところが江陵大都護府官衙だ。 官衙の塀越しに見える梅の花が春の便りを伝えている。江陵の文化遺跡地が春の花で華やかに染まっている。 江陵の歴史と伝統を抱いた江陵大都護府官衙に春のお出かけをしてみよう。
観覧料
無料
観覧時間
9:00〜18:00(年中無休)
周辺の見どころ
溟州洞路地, 江陵林塘洞聖堂, 江陵中央市場, 江陵月花通り
江陵大都護府官衙 :
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